【インタビュー】佐々町長選で4選を果す 古庄剛さん(74) 集大成の気持ちで臨む

古庄剛さん

 〈任期満了に伴う北松佐々町長選で4選を果たした。今後の課題や抱負を聞いた〉

 -4期目の信任を得た。勝因は何か。
 身の引き締まる思いだ。3期12年の実績が間違っていなかったのではないか。住民はそれを支持してくれたと思っている。

 -相手候補との得票数は約450票差。過去3回の選挙とは違い僅差だった。
 私が出遅れたというのは確かにある。後援会も高齢化し、少しは多選批判があったと考えざるを得ない。自分の年齢もどう見られたのかというのも分析しなければならない。相手候補は私より若く、同じ役場出身。さらに2017年の町議選では2位以下を引き離すトップ当選だった。そのことを考えると、難しい戦いだったのではないか。皆さんと融和できる政策をやらねばならないと思っている。

 -近年、人口は約1万4千人で横ばいとなっている。
 子育て世代を重要視しなければならない。団塊の世代がいなくなった時、人口が大幅に減ると思う。その対策をしなければならない。

 -今後の課題は。
 佐世保市との良好な関係を築くこと。佐世保市などでつくる連携中枢都市圏に加入するための関連議案が18年に町議会で否決され、20年に一転して加入できた経緯がある。佐世保市との信頼を取り戻すのが重要で、私の課題でもある。連携し、行政経費のコストダウンも図りたい。
 四つの大型事業のうち、アレルギー対応可能な給食センターの新設や、し尿等前処理施設の新設を実現させる。今後の課題は、ごみ処理施設の長寿命化。集大成の気持ちで臨む。

 -町の将来像は。
 医療と福祉、介護がきれいに回るようにしたい。自分が生まれた古里で最期を迎えるのが人生として良いと思う。そういう仕組みができないか、いつも考えている。

 【略歴】ふるしょう・つよし 北松南(現清峰)高卒。1972年、佐々町役場入庁。総務理事兼総務課長、副町長などを歴任し、2009年の町長選で初当選した。

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