「満足のいく演奏だった」 長崎県新人演奏会 諫早の中村さんがグランプリ 準グランプリに本多さん(雲仙出身)

グランプリに輝いた中村さん(右)と準グランプリの本多さん=時津町、とぎつカナリーホール

 第48回長崎県新人演奏会(県文化団体協議会主催、長崎新聞社など後援)が13日、西彼時津町のとぎつカナリーホールであり、グランプリにピアノの中村卓士さん(27)=諫早市在住、エコールノルマル音楽院5年修了=が輝いた。準グランプリにはフルートの本多史佳さん(23)=雲仙市出身、国立音楽大ディプロマ・コース2年=が選ばれた。
 本県の若手クラシック演奏家の育成や芸術文化の普及振興などを目的に毎年開いている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になり、今年は2年ぶりの開催となった。
 オーディションで選ばれた12人が声楽、ピアノ、管楽器、弦楽器、打楽器でそれぞれ表現豊かに演奏。感染防止のため人数制限された客席から惜しみない拍手が送られた。
 中村さんは、ピアノ曲の中でも屈指の難曲とされるリストの「メフィスト・ワルツ第1番」を堂々と弾き聴衆を魅了。「コロナ禍の中、演奏会を楽しみに来てくださったお客さまと、今まで以上に一体感を持てた。満足のいく演奏だった」と話した。
 本多さんはジョリヴェの「リノスの歌」を演奏。「聴いて良かったと思ってもらえる演奏家になりたい」と目標を語った。

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