「散歩していたら珍しい茸(きのこ)みたいものを見つけました。ネットで検索したら幻の茸とのことでした」-。
長崎県大村市今村町の餅田富美子さんから長崎新聞情報窓口「ナガサキポスト」のLINE(ライン)にそんな投稿が寄せられた。
餅田さんによると、4日午前11時ごろ、近所を散歩中に道端で「奇妙なもの」を4、5本発見。写真を撮り、登山仲間にラインで送ったところ、友人から「珍しいキノコでずっと探してたやつ」との返事がきた。
インターネットで調べると貴重なキノコと分かり、驚いたという。
県内のキノコ愛好家らでつくる「長崎きのこ会」の会長、山川続さん(64)によると、このキノコは「キヌガサタケ」とみられ、「長崎でまだ見たことない」とのこと。
竹林近くに生え、白いレースのような傘が開く姿は半日ほどしか見られないらしい。柄の部分は中華料理の高級食材として食べられている、とのことだった。
「まさか食べられるものだったとは…」
8日の新聞に記事が掲載された後、松浦市の福田政博さん(70)から「私も以前、竹山で見た」との連絡が入った。
記事を見て、4年ほど前に撮影した写真を探し出し、ナガサキポストに送ってくれたという。
キノコの正体が分かり、「まさか食べられるものだったとは…」と驚いていた。 (熊本陽平)