新緑の季節に合わせ、長崎県諫早市美術・歴史館(東小路町)が一部展示室の壁を開放しており、隣接する県立諫早高・付属中内の庭園「御書院」や高城回廊の緑を借景に展示品が楽しめる。24日まで(火曜日休館)。
同館は一部展示室の壁がスライド式になっており、収納することで展示品の背面をガラスにできる斬新なデザインを採用。毎年、この時期に開放し、外からもガラス越しに鑑賞できるようになっている。開放スペースは横約26メートル、縦約2.4メートル。外光の影響を受けにくい陶器、磁器が展示され、16世紀後半の土師野尾焼、大正時代の甕山焼など諫早ゆかりの焼き物を含む37点が並ぶ。
同館は「外光が入る展示室は、他にはなかなかないと思う。当館が所蔵する磁器、陶器を借景とともに楽しんでほしい」と呼び掛けている。
展示品と借景のコラボ 諫早市美術・歴史館 24日まで壁を開放
- Published
- 2021/05/11 23:35 (JST)
- Updated
- 2021/05/12 12:06 (JST)
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