【4日】長崎県内 過去最多62人新型コロナ感染

4日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(3日午後7時現在)

 長崎県などは4日、県内で新たに62人の新型コロナウイルス感染を確認し、長崎市の90歳以上の1人が死亡したと発表した。1日当たりの感染者数としては、1月9日公表分の60人を上回り過去最多となった。同市田上2丁目の田上病院では職員と入院患者計30人が判明し、クラスター(感染者集団)が発生。県内の累計感染者数は2227人。
 長崎市では55人判明し、1日当たりの感染者数は過去最多を更新。田上病院関連は、これまでの判明分を含め職員15人と入院患者16人の計31人。職員約220人と入院患者約150人について、検査を進めている。当分の間、外来診療と入院患者の受け入れを中止する。
 同病院によると、四つある病棟のうち、感染者は一つの病棟に集中。職員らのマスク着用の徹底や面会の制限などの対策も講じており、感染経路は不明という。
 ほかのクラスター関連では、長崎市の製造業事業所で新たに従業員1人の感染が分かり計7人に。壱岐市の飲食店では新たに70代男性が判明し、関係する感染者は計6人になった。
 また4月30日に学年閉鎖した長崎市立小は、関係者全員の陰性が分かり、6日から通常登校とする。
 佐世保市は3人。このうち県外在住の20代男子学生は4月29日に市内の実家に帰省。頭痛の症状があり、市内の医療機関を受診し5月2日に陽性が判明した。
 ほかに大村市の50代国家公務員、西彼長与町の20代男性会社員、同町の30代男性会社員の感染も分かった。

 


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