伯母を知る人捜しています 長崎で被爆、石坂春子さん 「思い出聞きたい」米国人男性

30歳ごろのイシザカハルコさん(遠藤美穂子さん提供)

 米国ワシントン州在住のティム・ライヤーソンさんが、妻の伯母で、昨年5月末に亡くなった長崎原爆の被爆者、旧姓「イシザカハルコ」さんを知る人を捜している。ティムさんは一周忌に米国でしのぶ会を開こうと考えており、「ハルコさんを知る人から思い出を聞きたい」と話している。
 ティムさんの活動を支援する福島県相馬市の遠藤美穂子さん(74)を通じて長崎新聞社に調査の依頼があった。遠藤さんによると、ハルコさんの漢字は「石坂春子」という。
 ティムさんによると、春子さんは長崎で被爆した後、1958年に東京の米軍横田基地に勤めていたリン・レインズベリーさんと結婚。名前を「ハルコ・レインズベリー」とし、オレゴン州ペンドルトン市で暮らしていたという。
 ハルコさんの夫は2007年にがんで死去。ハルコさんは晩年、米国の福祉施設に入居していたが、昨年5月29日に95歳で亡くなった。ティムさんは「ハルコさんは被爆で心に深い傷を負っていたはず。ハルコさんを知る友人や家族が分かれば、一緒に追悼したい」と話している。
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 イシザカハルコさん(ハルコ・レインズベリーさん)に関する情報は長崎新聞社報道部(電095.846.9240)へ。

オレゴン州ペンドルトン市

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