長崎県高総体 無観客で開催 総合開会式は規模縮小

一昨年の総合開会式で力強く入場行進する選手たち。今年は規模が大幅に縮小される=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 長崎県高校体育連盟(県高体連、後藤慶太会長)は21日、長崎市内で理事会を開き、本年度の県高校総合体育大会(県高総体)を新型コロナウイルス感染防止対策をして6月4~11日の日程で開催する方針を固めた。4日の総合開会式は規模を縮小して実施予定。期間中は原則、無観客とした。
 昨年は3月から休校や部活動の自粛期間が続き、4月に県高総体後の九州高校大会や全国高校総体(インターハイ)の中止が決定。この状況を受けて、県高体連も県高総体の6月実施分を史上初めて中止にした。県高体連によると、現時点で今年の九州高校大会、インターハイはともに開催される予定。
 総合開会式は例年、約80校の選手約4千人をはじめ、観客やスタッフを含めて約8千~1万人が参加する。入場行進時の各校吹奏楽部による合同演奏、マーチングなど、文化部も日ごろの練習の成果を発表する晴れ舞台となっている。
 今年は選手を各校最大40人に制限。吹奏楽部や合唱隊の人数も減らすため、参加総数は3千人程度になる見込み。例年、3地区(長崎、佐世保、中)持ち回りの会場は、昨年を引き継いで長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場となる。
 ただ、今回の決定について、県高体連は「4月21日現在の判断。今後の県内の感染状況によっては、さまざまな部分で再検討する可能性もある」としている。後藤会長は「しっかりと感染予防対策をした安全安心な大会運営が第一。保護者や関係者の“大会を見たい、応援したい”気持ちも分かるが、まずは子どもたちのために何とか大会を開くことを優先して考えていただきたい」と理解を求めた。


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