長崎ラグビーフェスティバル オール長崎で「灯」つなぐ 幼児からシニアまで

【県小学新人大会決勝、長与YR―諫早RFC】後半6分、諫早RFCの木戸がトライを決める=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

 長崎ラグビーフェスティバルは17、18日、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場を主会場に行われ、県内の幼児からシニア、女子と、さまざまなカテゴリーの試合などを通して長崎のラグビーを盛り上げた。
 県ラグビー協会はこの時期に「長崎招待ラグビー」を開いている。例年、各カテゴリーの県選抜チームが県外の有力チームを招いて試合をしてきたが、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となった。これを受けて、今年は「ラグビーの灯を止めないように」と県内のチーム、ファンを対象にイベントを企画した。
 9チームが参加したNCM杯県小学新人大会は、諫早RFCが創部7年目で初めて県のタイトルを獲得。長与YRとの決勝は、懸命なディフェンスからトライを重ね、粘る相手を40-20で退けた。主将の松尾空は「全員でボールをつないで、いいところが出せた。これからもラグビーを楽しんで、次は九州大会に出たい」と目を輝かせた。
 長崎北東ロータリークラブ杯高校3地区対抗戦は、長崎、中、佐世保地区の各選抜チームで競った。長崎地区A、Bが対戦した決勝は、Aチームが3-5のノーサイド間際に、プロップ徳久千太郎(長崎北)の逆転トライで優勝を決めた。
 各種試合のほか、前年度まで2年間、高校日本代表の指揮を執った長崎北陽台の品川英貴監督ら高校の指導者たちが、中学生に強化講習会を実施。初心者向けのラグビー体験コーナーでは、三菱重工長崎、長崎大のラグビー部員がサポートに入り、子どもたちがラン、トライ、パスなどをゲーム感覚で楽しんでいた。
 県協会の太田伸二企画委員長は「感染対策をしながら、できることをやろうと“オール長崎”で取り組んだ。灯はつながったと思う。来年こそは招待ラグビーが開けたら」と願いを込めた。

【高校3地区対抗戦決勝、長崎地区A-長崎地区B】ラストワンプレーで逆転トライを決めて喜ぶ長崎地区Aの選手たち=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

© 株式会社長崎新聞社