カキツバタ 一足早く庭彩る 長崎・福田さん方

福田さん方で見ごろを迎えたカキツバタの花=長崎市古賀町

 長崎市古賀町の造園業、福田忠明さん(77)方で、カキツバタが見ごろを迎え、薄紫色の花約50輪が庭の池を彩っている。
 カキツバタはアヤメ科の多年草。湿地で育ち、初夏に花が咲く。福田さん方では約20年前から造園仲間に分けてもらった株を、裏山の水を引いた池で栽培。忠明さんの妻、正枝さん(72)は「水を換えなくても、肥料もやらなくても自然に増えた。上品で強い花」と目を細める。
 例年は5月ごろ開花するが、今年は今月上旬から咲き始めた。正枝さんは「いつもの数の倍くらい花を付けた」と驚く。見ごろは今週いっぱいという。
 佐世保市の九十九島動植物園(森きらら)によると、温暖化の影響でさまざまな植物の開花が早まっており「一気に咲いたことで普段より花が多く見えるのではないか」としている。

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