長崎・神浦川に稚アユ放流 児童ら「元気に育って」

バケツに入った稚魚を川に放つ子どもたち=長崎市神浦北大中尾町

 長崎市外海地区の神浦川で16日、市立神浦小と市立池島小中の子どもたち計20人がアユの稚魚1500匹を放流した。
 神浦川は1990年度に実施された環境庁(当時)の調査で「日本一の清流」に認定。これを機にふるさとの美しい川を守ろうと、地元有志でつくる神浦川愛好会を中心に、毎年児童による放流を実施してきた。会員の高齢化で会は昨年解散したため、市と神浦小が活動を引き継いだ。
 児童らは「元気に育って」などと言葉をかけ、6、7センチに育った稚魚をバケツから川面へそっと流した。6年生にとっては最後の放流。同小6年の石司拓君(11)は「これからも、魚がたくさんいる自然豊かな川であってほしい」と話した。アユは8月ごろ成魚となり産卵のため川を下るという。

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