弾道ミサイル防衛イージス艦「はぐろ」 佐世保配備へ

5日に佐世保港に初入港したイージス艦「はぐろ」=佐世保市立神町、立神岸壁

 海上自衛隊の新たなイージス艦「はぐろ」(艦長・倉光啓介1等海佐)が5日、母港となる佐世保に初入港した。弾道ミサイル防衛(BMD)能力を備えた海自のイージス艦としては8隻目で、佐世保を母港とするイージス艦は4隻となる。
 はぐろは、最新のイージス艦「まや」型の2番艦で基準排水量8200トン、全長170メートル、最大幅21メートル。建造費は約1700億円。敵が発射したミサイルや航空機の精密な位置情報をほかの艦艇などと共有できる「共同交戦能力(CEC)システム」を初めて採用した。
 北朝鮮のミサイル開発の進展を念頭に2013年に閣議決定した「防衛計画の大綱」で掲げた増強目標に基づいており、今年3月19日に就役した。
 倉光艦長は佐世保を取り巻く安全保障環境について「南西地域の防衛力強化は防衛省、自衛隊の施策。佐世保は南西地域に最も近く、配備を重く受け止めている」とコメントした。

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