セアカゴケグモ 五島市で初確認 卵や巣は見つからず

 長崎県は30日、五島市内で毒グモのセアカゴケグモのメス1匹を発見したと発表した。同市での確認は初めて。
 県によると、29日に同市吉久木町の資材置き場で付近の住民が発見し、同日専門家が写真でセアカゴケグモと確認した。関西圏から搬入された資材に付着しており、県職員と市職員が周辺を確認。卵や巣は見つからなかった。
 セアカゴケグモはオーストラリア原産の特定外来生物で、毒を持つメスの成体の体長は1センチ前後。全体が光沢のある黒色で、腹部に赤色の模様がある。
 県内では29日までに大村、長崎、松浦、雲仙、諫早各市で計2633匹を発見。陸上自衛隊大村駐屯地(大村市)でのみ定着を確認している。

© 株式会社長崎新聞社