「今からでもうまくなれる」 大人のサッカークリニック 元日本代表が指導

「今からでもうまくなれるという感覚を大切にして」と指導した金田さん(左)=諫早市、マツバラスポーツ・Qスタジアム屋上フットサル場

 サッカー元日本代表の金田喜稔さんが指導する「大人のサッカークリニック」が7日、長崎県諫早市内で開かれ、30代以上の参加者がいろんな工夫を凝らされたメニューを楽しんだ。年を重ねても目標や生きがいを強く持ち続けてもらうことが目的で、金田さんは「今からでも絶対にうまくなれるという感覚を大切に、常に楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 クリニックは昨年から関東を中心に実施しており、九州では今回が初めて。フランスで活躍する長友佑都の個人事務所などで働いていた今西悠さん(長崎日大高-明大出身)、J2のV・ファーレン長崎を昨季限りで引退した徳永悠平さん(国見高-早大出身)が今月設立した諫早市の一般社団法人「US」の主管で、約20人が参加した。
 日本代表の歴代最年少得点記録も持つ金田さんは、開始前から参加者と気さくに話しながらボールを蹴り合い、自らが楽しむ姿勢を示した。続いて不規則なステップを入れた準備運動で体をほぐし、数人一組でのパス回しでは声やジェスチャー、視野などにさまざまな条件を加えてプレー。難しさに苦笑いも絶えなかったが、参加者は徐々に上達していった。
 今後も地方創生を掲げる「US」が、徳永さんのクリニックなどの各種企画を展開予定。金田さんは「地域の大人を巻き込んで、サッカーの輪を広げてほしい」と期待を込めていた。

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