コロナ検査4600件に拡充 新年度、装置導入を推進 長崎県議会

 長崎県は3日、新型コロナウイルスの1日当たりの検査数について、新年度は現行の2400件の倍近い4600件に拡充すると明らかにした。
 県議会一般質問で石本政弘議員(自民・県民会議)に中田勝己福祉保健部長が答弁した。
 県によると、長崎大が開発した検体前処理の自動化装置の稼働などで、本年度内に1日当たり3500件の検査が可能になる見通し。さらに4月以降、医療機関や検査機関に検査装置導入を推進し、4600件になる予定という。
 また、専用病床の効率運用のため、退院基準を満たした患者を受け入れる後方支援医療機関として、県内全域で69医療機関257床を確保した。
 新年度は保健師について本年度より5人多い97人となり、保健所の体制を強化。既に4人を前倒しで採用し、保健所と本庁に各2人を配置。この他、会計年度任用職員と県看護協会からの派遣職員の看護師と保健師計18人を保健所と本庁に置いているという。
 県北と対馬の保健所長の兼務体制は新年度に解消する見込みで、コロナ対策の強化につなげる。

 


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