うその「ウイルス感染」見抜く 特殊詐欺被害防止 店員に感謝状 時津署

鷺池署長から感謝状を受ける松尾さん(左)=時津署(同署提供)

 特殊詐欺を未然に防いだとして、時津署はこのほど、長崎県西彼時津町のセブン-イレブン時津浜田郷店のパート従業員、松尾裕子さん(39)に署長感謝状を贈呈した。
 同署などによると、松尾さんは昨年12月13日午後6時半ごろ、来店した中年男性から電子マネーの使い方などを聞かれ、購入理由を尋ねると「パソコンのウイルス感染を防ぐため、3万円分購入するよう言われた」と答えた。
 男性がパソコンを使用中、ウイルスに感染した旨の表示が突然現れ、連絡先に電話したという。詐欺を疑った松尾さんは警察への相談を勧めたが男性はかたくなに拒んだため、機転を利かせ近くの家電量販店を紹介。パソコンを見てもらうよう勧め、被害を防いだ。
 鷺池満治署長から感謝状を受け取った松尾さんは「被害を防ぐことができ、うれしかった。今後もお客さまに声掛けしていきたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社