昨年11月に米国が臨界前核実験を実施していたことを受け、「核実験に抗議する長崎市民の会」は28日、長崎市松山町の平和公園で抗議の座り込みをした。
採択した抗議文では、核兵器禁止条約の批准国・地域が発効に必要な50に到達した10月24日から間もない時期の核実験に「水を差すようなタイミングで強行」「核と人類は共存できない」と訴えた。抗議文は在日米国大使館に送る。
被爆者で同会代表の山川剛さん(84)は「どの国のどんな核実験も全てだめだと、これからも抗議を続ける」と強調。長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(80)は「米国に対しては日本政府は何の抗議もしない。被爆国としての責任を放棄している」と日本政府の姿勢を批判した。
同会は1974年から核実験への抗議の座り込みを続けている。通算405回目。被爆者や市民ら45人が参加した。
米臨界前核実験受け 抗議の座り込み 長崎の被爆者ら
- Published
- 2021/03/01 13:00 (JST)
- Updated
- 2021/03/01 23:57 (JST)
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