全受検者が合格「2級土木・建築施工管理技術検定」学科 佐世保工高3年 卒業後 実務経て実地試験へ

全員合格を勝ち取った生徒たち=佐世保工業高

 長崎県佐世保市瀬戸越3丁目の県立佐世保工業高(加藤倍敬校長、703人)で、国家試験「2級土木施工管理技術検定」と「2級建築施工管理技術検定」の学科試験を受検した土木科、建築科の3年生全員が合格を果たした。
 昨年10、11月に実施された両検定の学科試験で「土木」に38人、「建築」に39人が挑戦し全員が合格。卒業後、3年以上の実務経験を経て実地試験に臨む。
 学科と実地の両方の試験に合格すれば、土木、建築の「施工管理技士」の資格が得られる。同技士は施工計画を作成し、現場監督者として工事が計画通り実施されているかなどを管理し、建設業法上の「専任技術者」や「主任技術者」になることができる。
 土木科の石川陽青さん(18)は「みんなで合格したいという気持ちが最後まで支えてくれた。全員合格ができて安心した」。建築科の浦郷みゆさん(18)は「クラスのモチベーションが下がった時期もあったが、必死に向き合ってくれる先生に応えたくて乗り越えた。全員合格は先生のおかげ」と笑顔で話した。
 2人は卒業後、建設会社とリフォーム会社にそれぞれ就職。3年後の実地試験合格を目指す。

 


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