長崎県産ヒラマサ 魅力知って 魚食促進へ 調理を全国配信 佐世保の料理人が出演

オンライン料理教室でヒラマサの調理方法を紹介する内山さん(左)=佐世保市島地町、洋懐石「紀の川」

 新型コロナウイルスの感染拡大で苦戦する水産業を応援するプロジェクト「海の恵み食の底力JAPAN」のオンライン料理教室に、長崎県佐世保市島地町の洋懐石「紀の川」の店主、内山太さん(45)が出演し、全国の参加者に本県特産のヒラマサを使った料理の作り方を伝授した。
 プロジェクトは水産庁の緊急対策事業の一環で、広告代理業務などを手掛けるNKB(東京)が昨年秋から展開。コロナ禍で外食産業が低迷し、水産物の消費量と価格が落ち込む中、家庭での魚食の関心を高め、生産・販売関係者を支援するのが狙い。オンラインで料理教室を開いたり、レシピの動画を配信したりしてPRしている。
 料理教室では受講を希望する家庭に全国各地の特産物を無料で送付。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、特産物の地元の料理人が参加者と交流しながらプロの調理法を教えている。
 内山さんは県内の料理人で初めて22日の料理教室に出演した。全国から抽選で選ばれた約200人に県産のヒラマサを紹介。焦がしバターのソースを使ったムニエルやカルパッチョの作り方を教えた。参加者からは「ヒラマサとソースの相性が抜群」と喜ぶ声が上がった。
 内山さんは「料理を作る楽しさを伝えることができてうれしい。今後も生産者と協力し、長崎の魚の魅力を発信したい」と語った。

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