「五フォーうどん」給食に 五島・福江中3年生 ベトナム人に教わり考案

給食メニューになった「五フォーうどん」を味わう生徒たち=五島市立福江中

 長崎県五島市立福江中(都々木信幸校長、440人)の3年生が考案した「五フォーうどん」が25日、市内小中学校の給食として提供された。特産の五島うどんと、市内に暮らすベトナム人留学生の母国の麺料理「フォー」を組み合わせたメニュー。「優しい味で食べやすい」と評判だった。
 福江中3年の5人グループが、総合学習の一環で開発。市内に本年度、ベトナム人が通う日本語学校が開校したことから、五島うどんとフォーを融合させようと思い付き、同校職員のブイ・クアン・トゥアンさん(27)に本場の味を学んだ。協力事業者のNPO法人あすなろ会が運営するうどん店でも販売された。
 生徒たちは五フォーうどんをさらに多くの人に知ってもらおうと、同市の福江学校給食センターにメニュー化を依頼。センターは栄養面を考え、新たにニンジンやシイタケも加えるなどして、給食版の五フォーうどんを完成させた。
 25日は同センターが管轄する市内13校に約2200食が届けられ、児童生徒が味わった。開発メンバーの宮田和佳さん(15)は「多くの小中学生に食べてもらえてうれしい。より幅広い世代の人にも知ってほしい」と語った。

ベトナムの麺料理フォーをアレンジした「五フォーうどん」(手前)

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