LGBTなどテーマに 2月「第5回ながさき・愛の映画祭」 初のオンライン開催

映画祭のPRをする儀間委員長(右)ら=長崎市役所

 障害者や性的少数者(LGBT)らをテーマにした映画の上映などを通じ、多様性について広く考えてもらう「第5回ながさき・愛の映画祭」(実行委主催)が2月26~28日開かれる。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、今回は初めてオンラインで開催する。
 実行委は本県を拠点に活動している性的少数者の支援団体「Take it!虹」などで構成。「みんなが安心して暮らせる社会」の実現を目指し、2016年度から年に1回、長崎市内のホールなどを会場に開いている。オンラインでの開催について儀間由里香委員長(31)は「県外など遠方からの参加も期待したい。コロナ禍でのイベント開催のモデルケースとなれば」などと話している。
 上映作は▽性同一性障害から性別適合手術を受ける大学生の姿を追ったドキュメンタリー「女になる」(17年・田中幸夫監督)▽自立した生活を送るため奮闘する障害者を捉えたドキュメンタリー「インディペンデント・リビング」(19年・田中悠輝監督)の2作品。
 期間中は、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、参加者が「本」に見立てた性的少数者や障害者らと意見を交わす「ヒューマンライブラリー」などのイベントを開く。
 27日は「インディペンデント-」の上映後午後8時半から、同作の製作を手掛けた映像作家、鎌仲ひとみさんのトークイベントがある。
 映画観賞料は1回1500円。映画祭公式サイト(https://nagasakiainoeigasai.jimdofree.com)でオンラインチケットの購入が必要。イベントは一部を除き無料。上映時間やイベントの詳細など、問い合わせは同実行委(電080.5264.1895、090.7921.5211)。

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