「2級土木施工管理技士」学科試験 長崎工業高定時制の4人合格

2級土木施工管理技術検定の学科試験に合格した生徒たち=長崎工業高

 県立長崎工業高の定時制建築科4年生の4人全員が、土木工事の現場監督になるため必要な国家資格「2級土木施工管理技士」の学科試験に合格した。建設業のプロとして活躍する第一歩を踏み出したことになり、3年の実務経験を積んだ後に受験できる実地試験に向け、4人はさらに自己研さんに励むという。
 4人は大柳光騎(みつき)さん(19)、佐藤完(かん)さん(19)、土井那斐人(ないと)さん(18)、三浦凪門(なぎと)さん(19)。
 同校定時制では昨年度の学科試験も7人全員が合格した。学科試験は現場経験があっても受験できるが、今回の4人は未経験。担当教員は「現場経験がないのに合格できたのはすごい」と話す。全国の合格率は67%だった。
 土井さんは日中に飲食店でアルバイトをした後、夕方に通学。疲れていても合格に向けて勉強に励んできた。「授業の後や、夏休みの補習で過去問をがんばって解いた。将来は型枠大工になりたいので合格できて良かった」と喜んだ。
 2級土木施工管理技士の資格は実地試験に合格すれば取得できる。

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