ワクチン接種の円滑実施へ 長崎県、チーム設置で体制強化

 新型コロナウイルスワクチンの接種を円滑に実施できるよう県は22日、医療政策課に職員10人の対応チームを25日付で設置すると発表した。
 これまで医療政策課と薬務行政室の計4人で準備を進めていたが、別の部署から新たに6人を加えて体制を強化し、接種・流通体制を整備する。医師、薬剤師、保健師、事務職ら10人が▽接種実施主体の市町との調整▽医療従事者らへの接種体制の調整▽地域の卸売業者との調整-などの業務に当たる。
 担当者は「発症や重症化を抑えるためワクチンが期待されている。市町と連携して早期に接種体制を整備したい」と話した。
 県によると、ワクチン保管用の超低温冷凍庫「ディープフリーザー」18台が2月末までに国から県、市町に譲渡され、千人超の医療従事者らに接種する「基本型接種施設」に配置される。
 また、2月下旬にも始まる医療従事者の先行接種は、県内では長崎医療センター(大村市)、諫早総合病院(諫早市)、長崎労災病院(佐世保市)の医療従事者の一部に対し実施されるという。


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