3市でクラスター 長崎県内25人感染 22日発表、雲仙で医療職の感染も

22日発表の市町別感染者数(左)と新型コロナウイルス感染者の入院状況 (21日午後7時現在)

 県と長崎、佐世保両市は22日、県内5市3町で新たに計25人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の感染者は計1384人となった。
 佐世保、平戸、五島の3市で発生している三つのクラスター(感染者集団)が拡大。佐世保市の高齢者福祉施設「長寿苑」は、新たに通所者の80代女性と、80~90代の男女5人の入所者計6人の陽性を確認し、計17人(利用者15、職員2)に。平戸市内の高齢者施設も新たに2人増え、計16人(施設職員5、利用者11)となった。
 五島市の飲食店では、新たに客1人の感染が判明し、計15人。この客は飲食店従業員らの濃厚接触者で、健康観察中に症状が出て陽性が分かった。また、日本郵政は22日、福江郵便局の職員1人の感染を公表。同郵便局は午前に消毒を終え、午後から業務を再開した。
 東彼川棚町では、県南地区の交番に勤務する20代男性警察官の感染が判明した。県警厚生課などによると、男性は県内陽性者の濃厚接触者。県外への移動歴はないが、休暇中の17日に陽性者との接触歴があった。その後は出勤していないため、県警内に接触者はいない。長崎市では市立小学校の関係者1人が感染。同校の一部を学級閉鎖した。
 一方、愛野記念病院(雲仙市)は22日、新型コロナ専用病床に勤務する医療職1人が感染したとホームページ上で公表。業務上接触した可能性がある職員6人は検査で陰性を確認。他の病棟での勤務はなく、接触者が限定されていることなどから、同院は入院・外来ともに現在の診療体制を継続する。


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