島原市議会 核禁条約参加 意見書を否決 7議案可決し閉会

 長崎県の定例島原市議会は21日、最終本会議を開き、政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める議員提案の意見書を賛成少数で否決するなどし閉会した。
 意見書は松坂昌應議員(バラの会)が提案。唯一の被爆国として、核兵器廃絶に向け核保有国、非保有国との橋渡し役としてのリーダーシップを取ることなどを求める内容だったが、国の安全保障政策に支障が出かねないといった反対意見もあり、否決された。
 本会議では新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、営業時間の短縮要請に応じた飲食店などへの協力金事業費2億8900万円を盛り込んだ総額8億4700万円の本年度一般会計補正予算案など計7議案を可決。補正後の本年度一般会計予算額は303億3800万円(前年同期比23.7%増)。
 このほか、柴﨑博文副市長(64)が今月31日の任期満了で退任すると報告。1979年に島原市役所に採用され、商工観光課長や産業振興部長などを歴任。2013年2月から2期8年を務めた。後任は未定。

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