米臨界前核実験に抗議し座り込み 長崎の被爆者ら

米臨界前核実験に抗議し座り込む被爆者ら=長崎市、平和公園

 昨年11月に米国が臨界前核実験を行っていたことを受け、長崎の被爆者らは19日、長崎市の平和公園で抗議の座り込みを実施した。
 県平和運動センターと原水爆禁止県民会議(県原水禁)が呼び掛け、約40人が参加。「米国の臨界前核実験に抗議する緊急座り込み」などと書いた横断幕を掲げて座り込んだ。
 同センターの山下和英議長(59)は「核兵器禁止条約が成立する前に、隠れてこそこそと実験するなんて」とばっさり。同センター被爆連の川野浩一議長(81)は「臨界前であろうと、我々は核実験は断固として認めない」と憤った。
 参加者は「核実験は、広島や長崎の惨状を知らない愚か者の行為」などと厳しく批判した核実験への抗議文を、在日米国大使館へ郵送した。

© 株式会社長崎新聞社