架空請求容疑 男逮捕 長崎県警 90歳女性1億円被害

 浦上署と県警捜査2課は13日、長崎市内の無職女性=当時90歳=からキャッシュカード4枚をだまし取ったとして、詐欺(架空請求)の疑いで、福岡県久留米市荒木町、会社員の男(37)を逮捕したと発表した。キャッシュカードなどを使って、女性の口座からは現金計約1億円が引き出されていた。
 逮捕容疑は2018年11月下旬から同12月12日ごろまでの間、何者かと共謀し金融庁職員や弁護士を名乗って女性宅に複数回電話。「このままでは逮捕される」「逮捕されないためにキャッシュカードが必要」とうそを言い、弁護士の関係者を装って女性宅を訪ね、キャッシュカード4枚をだまし取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。
 県警は20年5月、女性名義の通帳を使って現金計900万円引き出したとして窃盗の疑いで男(26)を逮捕。一連の事件で女性の口座からは現金計約9800万円が引き出されていた。県警は他にも共犯者が複数いるとみて調べている。

 


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