男女70人に食中毒症状 川棚の弁当店ノロウイルス検出

 県央保健所は21日、長崎県東彼川棚町の民間弁当店「川棚給食センター」が製造した弁当を食べた5~67歳の男女70人が食中毒の症状を訴えたとして、同店を同日から2日間の営業停止処分にした。うち8人が病院を受診したが入院はせず、全員が快方に向かっている。70人以外にも有症者が発生しており、現在調査中。県内で食中毒が確認されたのは今年8件目。
 同保健所は70人の共通食が弁当以外になく、有症者と同店の複数の調理従事者の便からノロウイルスが検出され、発症までの時間と症状がノロウイルス食中毒の特徴と一致することから、同店を原因とする食中毒と断定した。
 県生活衛生課によると、14~16日に佐世保、西海両市の計4施設の利用者と東彼内の個人延べ2161人が、同店が製造した昼食の弁当を食べた。うち70人に16日夕から17日朝にかけて嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出た。

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