芸術家を派遣し、中高生に質の高い文化芸術を鑑賞・体験してもらう文化庁事業「子供 夢・アート・アカデミー」が20日、長崎県松浦市福島町の市立福島養源小(宮田英治校長)であった。日本芸術院会員で日展副理事長の洋画家、根岸右司さん(82)=埼玉県在住=の指導で、5、6年生39人が「コロナ禍に生きる」をテーマにマスクを着けた自画像を描いた。
1、2時間目は5年生15人が体験。鏡を見ながら鉛筆で自分の顔をデッサン。根岸さんと、高校で美術講師をしている娘の亮子さんが顔の輪郭や目、眉、首回りなど顔の特徴を捉えた描き方などを教えた。彩色ではいろんな色の絵の具を混ぜて自分の肌に近い色を作り、暗い色を混ぜて陰影を付けるなどのテクニックを筆を執って指導した。
児童の絵について、根岸さんは「非常に伸び伸びしている。顔の特徴をよくつかんでいる」と高く評価。末永龍君(11)は「絵を描くのは好き。教えてもらったことを生かしていきたい」と話した。
松浦 福島養源小でアートアカデミー 洋画家が特徴捉える描き方伝授
- Published
- 2020/11/25 23:31 (JST)
- Updated
- 2020/11/27 11:06 (JST)
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