スマホ撮影のプロ育成 女性たちを応援「子どもと一緒に楽しんで」 諫早の写真家 丸山千晶さん

スマホ撮影のプロカメラマンを育てる丸山千晶さん(左)=諫早市内

 スマホを使った写真撮影を仕事にする「スマホグラファー」や、赤ちゃん撮影を専門とする「ベビグラファー」などの認定資格取得を目指す人を手助けする長崎県諫早市在住の女性がいる。自身もさまざまな撮影依頼に応える写真家で「まるちゃん」こと、丸山千晶さん(38)。優しい光の中で赤ちゃんやママがほほ笑むフンワリ柔らかな作風が印象的だ。

 10月、親子モデルを使った教室に同行した。撮影機材は身近なスマホ。話し掛けたり一緒に遊びながら、ふとした瞬間を逃さず切り取っていく。撮影する側もされる側も見慣れたスマホを前に、終始リラックスした自然な表情。
 趣味の域を超えて写真を仕事にしたいという女性たちを応援しようと、丸山さんは5年前に指導者として活動を始めた。所属する一般社団法人ママフォトグラファーアカデミー(本部・東京都)の資格を取得して起業。自立のための集客技術も細やかにサポートするのがこだわり。個性を褒めて伸ばす指導法が評判でこれまで約50人が巣立ち、県内外で活動しているという。
 子育てや転勤などでストレスや孤立を感じていた20代後半。何かを変えたいとベビーマッサージの世界に飛び込んだ。そこで赤ちゃんとのスキンシップについて学んだのをきっかけに、撮影の魅力にも引き込まれていったという。
 精神的、金銭的な自由を得る解放感だけでなく、人に喜んでもらい好きな世界でいきいきと働く姿を子どもに見てもらえることもやりがい。
 「子どもがいるからと諦めるのではなく、子どもと一緒だからこそできることから楽しんでほしい」。かつての自分と同じように行き詰まってしまいそうな女性たちに、丸山さんは熱くエールを送る。
 問い合わせはフォトスタジオまるちゃん(電0957.25.6481)、ホームページ(http://www.gogomaruchan2013.jp

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