西九州道 早期完成訴え 東京で建設促進大会

西九州自動車道の早期完成を決議した建設促進大会=東京都内

 西九州自動車道の建設促進大会が20日、東京都内であり長崎、佐賀、福岡3県の首長や国会議員ら約60人が出席。松浦佐々道路や伊万里松浦道路など事業途中の区間の早期完成などを決議し、国に要望した。
 西九州道は3県にまたがる全長約150キロ。約7割が供用開始され、近年は国の当初予算で本県関係は20億円ずつ増額されている。大会は3県でつくる建設推進協議会などが主催し、年末の予算編成を前に、地元の熱意を国にアピールする狙い。
 協議会長の中村法道知事は「西九州道は地域や経済の発展に大きく寄与し、自然災害発生時の緊急輸送道路としても重要な役割を担う。全線開通に向け全力を注いでいく」とあいさつ。福岡、佐賀両県の副知事らも整備の必要性を訴えた。
 来賓では、知事時代などを含め西九州道建設に長年携わる金子原二郎参院議員がマイクを握り、地元の機運醸成や予算確保の重要性を説明。国土交通省を代表して鳩山二郎政務官が「ミッシングリンク(未整備区間)があれば助かる命も助からない。皆さまの熱意をしっかり受け止め、仕事をさせていただく」と話した。

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