平和活動に取り組む九州の高校生の交流会が14日、長崎市内で始まり、被爆者の講話やそれぞれの活動紹介などを通して核廃絶や平和への思いを新たにした。15日まで。
高校生平和大使の活動20周年を記念して2018年に「九州高校生平和サミット」を始め、これまで熊本、佐賀で開催。今年は新型コロナウイルスの影響で、予定していた福岡での開催を見送り、規模を縮小した交流会として開いた。
長崎、福岡、佐賀、大分、熊本の高校生や教職員ら約40人が参加。講話では長崎の被爆者、山川剛さん(84)が戦時中の暮らしや学校生活などを振り返り、「戦争になると学校は戦争に備える教育をする。命を一番大事にしないのは戦争だ」と語った。
活動紹介では、コロナ禍で高校生1万人署名の街頭署名活動自粛中に活動PR動画を作成したことや、高齢化などのため地域で途絶えていた戦争犠牲者の慰霊祭を復活させたことなどを報告した。
初日は協力して市内で署名活動にも取り組んだ。15日は市内の被爆遺構などを巡る。
活水高2年の小畑なつさん(16)は「交流を深めてそれぞれの県の平和の取り組みを学び、視野を広げたい」と語った。
平和への思い新たに 九州の高校生が交流
- Published
- 2020/11/15 10:00 (JST)
© 株式会社長崎新聞社