齋藤護衛艦隊司令官が視察 海自佐世保基地 着任後初

佐世保の部隊を視察する齋藤護衛艦隊司令官(中央)=護衛艦「あさひ」

 海上自衛隊護衛艦隊(司令部・神奈川県横須賀市)の齋藤聡司令官が13日、8月の着任後初めて、同艦隊に所属する長崎県佐世保の部隊を視察した。同司令官は報道陣の取材に、佐世保の基地の重要性を強調した。
 佐世保市出身で、県立佐世保南高、防衛大卒。海上幕僚監部防衛部長などを経て、8月、護衛艦隊のトップに就いた。13日は、同市干尽町の倉島岸壁に係留している護衛艦「あさひ」に乗艦し、指揮官らから佐世保の課題や現状などについて説明を受けた。
 視察後、同司令官は報道陣の取材に応じ、護衛艦隊所属の55隻のうち17隻が佐世保配備で「戦略的な拠点としては非常に重要」と強調。陸上自衛隊水陸機動団や米海軍佐世保基地と連携の度合いを深める必要性にも触れ、「海自の活動は質的にも量的にも減ることはない。(隊員には)一人一人の持ち場を大切に仕事をしてほしい」と述べた。

 


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