華やか「子ども浮立」に歓声 くんち中止受け世知原小

「世知原小子ども浮立」を披露する児童=佐世保市、世知原小

 長崎県佐世保市世知原町の市立世知原小(久保克則校長、126人)で29日、「世知原小子ども浮立」の発表会が開かれ、児童の勇ましい掛け声や華やかな踊りに、保護者や地域住民らが歓声を送った。
 同校が子ども浮立を披露する秋の大祭「世知原おくんち」が新型コロナウイルスの影響で中止となったことを受け「伝統の継承」を目的に実施した。同校では学年混合で浮立に取り組んでおり、上級生が下級生に教えているという。
 児童は浴衣や法被などに身を包んで登場。踊りや笛、太鼓など計7パートに分かれてグラウンド内を練り歩き、浮立を披露した。
 実行委員長を務めた6年の前田大蔵君(12)は「くんちがないのは残念だけれど、晴れ舞台を用意してもらえてうれしかった。次の6年生も後輩と一緒に立派な浮立をつくってほしい」と笑顔で話した。

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