介護スプーン開発 製造パートナー募集 「TENMEI商会」長崎県時津町

軽く力を入れて持ち手部分を握ると、スプーンが開き、食べ物を挟むことができる

 アイデア商品を開発する「TENMEI商会」(長崎県西彼時津町、森田英弥代表)がスプーンと箸の機能を併せ持つ「介護用スプーン」を作り、製造を担当するパートナーを探している。アイデアは特許庁の実用新案に登録。森田代表は「手が不自由な人に使ってもらえるよう、協力してほしい」としている。
 森田代表は2年ほど前から本格的にアイデア商品を開発。県知財総合支援窓口の助言を受け、複数のアイデアが実用新案に登録された。
 介護用スプーンは、トングの先端にスプーンが付いた自助具。逆作用ピンセットをヒントに、手のひらで持ち手部分を握り軽く力を入れると先端のスプーン部分が開き、食べ物を挟めるようにした。
 森田代表は、握力が弱くなり箸が使いづらい高齢者や障害者らの使用を想定。「自分で食べることができれば自信になる。協賛してくれる企業と一緒に役立つ商品を作っていきたい」と話している。問い合わせは森田代表(電090.5932.4992)。

介護用スプーンを手にする森田代表=西彼時津町

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