佐世保市戦没者追悼式 遺族ら冥福祈る

戦没者の冥福を祈り、献花する参列者=佐世保東山海軍墓地

 長崎県佐世保市戦没者追悼式(市主催)は24日、同市東山町の佐世保東山海軍墓地であり、遺族ら約190人が平和への誓いを新たにした。
 同墓地には旧海軍佐世保鎮守府開庁から太平洋戦争までに亡くなった同鎮守府管内の軍人ら約17万6千柱が祭られている。
 朝長則男市長の追悼の言葉に続き、市遺族会の吉山春雄さん(81)は「私たちが享受している平和と繁栄は、戦争によって命を落とされた方々の尊い犠牲の上に築かれていることを忘れてはならない」と強調。市遺族会孫部会の永江修会長(56)は「悲惨な戦争の記憶を次の世代へと受け継いでいくことがわれわれの使命」と語った。参列者は祭壇に献花し、冥福を祈った。
 式は1951年から毎年開催。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、例年より参加者を100人ほど減らして実施した。

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