長崎の柏木茂紀さん「マンガ自分史」発行 流行や世情ほのぼのと…約200点

「マンガ自分史」の表紙

 長崎市の元会社員、柏木茂紀さん(79)が、20代の頃から趣味で描いてきたイラストやマンガを一冊にまとめ、「マンガ自分史」を自費出版した。本紙「声」欄に掲載されたイラストをはじめ、勤務先の社報やOB会の機関誌に連載した4こま漫画など約200点を収録。時代の流行や世情をユーモアたっぷりに表現した絵が、ほのぼのと温かなメッセージを伝える。
 柏木さんは1941年中国上海生まれ。45年に家族で北九州市に引き揚げ、小学5年生の時に長崎市に移り住んだ。三菱重工長崎造船所や三菱関連会社などに勤務。定年後も県地域労使就職支援機構などに勤めた。仕事の傍ら、66年に発足した「長崎漫画クラブ」に25歳で参加。現在も漫画を描き続けている。
 三菱長船OB会の機関誌「ねんりん」(隔月発行)に2003年5月号から連載をスタートした1こま漫画「いつも青春」は、「いまも青春」「いまだ青春」と改題し現在も継続中。今年7月号の第90回では、コロナ退散の願いを込め、妖怪アマビエを描いた。柏木さんは「100回までは頑張って描き続けたい」と話している。
 他にも「家族ギャラリー」と題し、妻かほるさんのちぎり絵や手芸作品、孫の絵画や写真などを紹介。「私の家宝」として、出版社から抽選で提供された、漫画家の手塚治虫氏とさいとう・たかを氏の肉筆画も掲載している。
 「マンガ自分史」はA4判、44ページ。問い合わせは柏木さん(電095.865.5545)。

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