五島市長杯ボッチャ大会で熱戦 目標球にぴたり

目標となる白いボールを目がけて、投球する選手ら=五島市民体育館

 パラリンピック正式種目「ボッチャ」の第1回五島市長杯大会(市身体障害者福祉協会主催)がこのほど、長崎県五島市三尾野町の市中央公園市民体育館で開催された。障害のある人とない人とが一緒に白熱した試合を繰り広げ、団体の部は「五島市身体障害者福祉協会福江Bチーム」が優勝した。
 ボッチャは2チームで対戦し、それぞれ赤と青のボールを6個ずつ目標の白いボールに向かって投げ、距離の近さを競う。来年度、全国障害者スポーツ大会の正式種目に追加される。市内でも障害の有無にかかわらず、ボッチャを通じて交流を深めようと大会が始まった。
 市内の障害者団体などに所属する人たちが3人1組のチームをつくり、計16チームが出場。選手は真剣な表情でボールを投げ合い、白いボールにぴたりと寄せた時には観客から拍手と歓声が上がった。選手の同市三井楽町、古地クニ子さん(76)は「なかなか思うようにいかないけど、力を入れずに楽しめる」と笑顔で語った。

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