長崎被災協が記念誌を寄贈 「平和教育に役立てて」

橋田教育長(左)に記念誌を寄贈する田中会長=長崎市役所

 長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)はこのほど、被爆証言などを掲載した被爆75年記念誌「平和を 被爆から75年を生きぬいて」(A5判、345ページ)109冊を長崎市教委に寄贈した。
 記念誌は市の補助事業を活用し、発行。平和教育に役立ててもらおうと市立小中学校、高校に配布し、市立図書館にも置かれる。
 市役所を訪れた長崎被災協の田中重光会長は「被爆者の高齢化が進む中、これが最後かもしれないという思いで編集した」と思いを語った。橋田慶信教育長は「記録に残していただくことで、子どもたちに伝えていくことができる」とお礼を述べた。

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