はやぶさ2 小惑星着地までの苦労は プロジェクトメンバーが佐世保で講演

リモートで講演する武井さん(上)と三桝さん=佐世保市総合教育センター

 長崎県佐世保市保立町の同市総合教育センターで19日、小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトメンバー2人が「トークライブ2」と題して講演し、宇宙の未知の分野に挑戦している最先端技術を解説した。
 市教委が主催し、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と宇宙科学研究所の共催。同教育センター開館10周年を記念した市民公開講座として実施した。
 午前の部には、市内の小中学生と保護者計約40人が参加。プロジェクトでは、はやぶさ2を2014年12月に打ち上げ、今年12月に地球に帰還させる予定。システムを担当する武井悠人さんと航法誘導制御系を担当する三桝裕也さんがリモート(遠隔)で講演。はやぶさ2が小惑星「リュウグウ」に着地するまでの苦労を明かし、同機の位置や姿勢をコントロールする作業などを含めて実際の動画と写真を交えながら約2時間解説した。
 将来JAXAで働く夢を持っているという市立清水小5年の牟田恵太朗君(11)は「着地が難しかったことが聞けてとても勉強になった」と目を輝かせた。

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