本格始動で意気込み 長崎アートプロジェクト 「わくわく感 野母崎の人に」

オープニングトークで意気込みなどを語る参加者=長崎市茂里町、長崎ブリックホール

 長崎市が取り組む現代美術を通した交流事業「長崎アートプロジェクト」のオープニングトークが11日、同市内であり、同事業が本格的に始動。今後、同市野母崎地区を舞台に、市民と芸術家らが一緒に音や映像、和紙などによるアート創作を手掛け、来年2月27日~3月14日に旧市立樺島小(野母崎樺島町)での展覧会で発表を目指す。
 アートに親しんでもらう目的で2010年度から市内各地で実施。本年度は、歳や時間を重ねることを意味する「じかんのちそう」をテーマに、「まだ見ぬ野母崎の音楽」と「記憶の彫刻」の両プロジェクトなどを展開。市民が務めるプロジェクトメンバーとアートサポーターが、ミュージシャンのVIDEOTAPEMUSIC(ビデオテープミュージック)さん=東京都=や、和紙職人でアーティストのKMNR(カミナリ)さん=佐賀県=らとインターネット上や直接会ってやりとりし、野母崎を題材に新たなアート作品を制作する。
 11日は、同プロジェクトディレクターの林曉甫さん(NPO法人インビジブル、東京都)や同プロジェクトキュレーターの桜井祐さん(TISSUE Inc.、福岡県)、KMNRさん、サポーターら約25人が出席。東京からオンラインで参加したVIDEOTAPEMUSICさんは「皆さんと協力し合い、まだ見ぬ野母崎の景色を発見していきたい」と抱負。メンバーらは「アートで地域を盛り上げていくプロセスを学びたい」「わくわく感を野母崎の人たちに伝えたい」などと意気込みを語った。

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