海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」寄港 佐世保・三浦岸壁に18年ぶり

三浦岸壁に接岸する砕氷艦しらせ=佐世保市干尽町

 南極観測船として活動する海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」(1万2650トン)が11日、佐世保に入港した。海自佐世保地方総監部によると、佐世保への寄港は18年ぶり。
 全長138メートル、幅28メートル。南極の昭和基地への物資や人員の輸送などを支援する。現在、南極へ向かう前の総合訓練を実施しており、今回、隊員約180人の休養や燃料補給などを目的に寄港した。
 唐津市と同総監部によると、当初、唐津港に寄港予定だったが、新型コロナウイルスの影響で受け入れ中止となったため、佐世保に変更になったという。
 竹内周作艦長は「国家事業で重責を感じている。多くの人に活動を理解してもらいたい」。佐世保市出身で初めて同艦の乗組員となった上原佑策・2等海曹(39)は「しらせに乗るのが夢だった。通信の役目を頑張りたい」と話した。
 新型コロナ感染防止のため艦内の一般公開は中止。14日まで佐世保に滞在する。11月に南極に出発する予定。

 


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