理科教員らが実験レシピ公開 「自由研究に役立てて」

中高の理科教員らが考案した実験レシピ集=上五島高

 長崎県新上五島町内の中学高校の理科教員でつくる中高連絡協議会理科部会は、県立上五島高のホームページで小学生向けの理科実験レシピ集を公開している。期間は31日まで。担当者は「夏休みの自由研究に役立ててほしい」としている。
 新型コロナウイルスの影響で、例年開いている実験教室を中止したことに伴い初めて企画。休みの期間を生かして普段できないような実験を行い、理科に興味を持ってもらおうとの狙い。理科教員のほか、同高の科学部員がアイデアを寄せた。
 レシピ集では、線香とペットボトルを使った「雲の作り方」や、紅茶やコーヒーなどを使った布の染色など約10種類を紹介。児童の独自性を出してもらうため「深めるポイント」の項目を設け、材料や条件を変えて実験することを勧めている。実験内容は今後も増やす予定。
 発案者で同高の村山佳之教諭(37)は「児童に親しんでもらえるよう、身近な材料を選んだ」。同高科学部の部長で2年の網田ゆきのさん(16)は「見た目で結果が分かりやすく、楽しめるよう工夫した」と話した。

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