盆の入り コロナ収束先祖に祈る

墓を清掃し墓前で手を合わせる家族連れ=長崎市筑後町

 お盆入りの13日、長崎県内各地では朝から線香や花を手にした人々の姿が見られた。
 長崎市筑後町の墓地でも墓参り客らが墓石を清掃。故人の霊を迎える爆竹や花火の音が鳴り響く中、静かに手を合わせた。
 市内の男性(64)は、母親の好物だったという缶コーヒーと花を供えた。例年は東京在住のきょうだいと一緒に墓参りをするが、今年は新型コロナウイルスの影響で帰省をキャンセル。「各地で大規模な災害が発生し、コロナ禍も深刻化していて閉塞(へいそく)状態にある。一日も早く日常が安定するようにと、ご先祖様にお祈りした」とマスク姿で話した。

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