SDGs研究員 帯金さんに辞令 対馬市

辞令を受け、意気込みを語る帯金さん=対馬市役所

 環境問題などに意欲的に取り組む自治体を国が支援する「SDGs未来都市」に選定された対馬市はこのほど、航空工学博士で東京から移住してきた帯金康夫さん(72)に「SDGs研究員」の辞令を交付した。任期は1日から2022年3月末まで。帯金さんは「技術の力で、地域の産業振興や人材育成に貢献していきたい」と抱負を語った。
 帯金さんは東京出身で、米国のコーネル大大学院で航空工学の博士号を取得。石川島播磨重工業(現IHI)で国産ジェットエンジンの設計開発などに携わった。国際協力機構(JICA)のボランティアなどとしてベトナムなど6カ国で固定翼ドローン開発を指導するなどしてきた。
 比田勝尚喜市長から辞令を受けた帯金さんは「島暮らしが夢だった」と述べ、ドローンによる漁業支援や災害対策などの可能性について解説。「10年、20年後に子どもたちが対馬に帰ることができるような産業を興したい」と語った。

© 株式会社長崎新聞社