署名823万筆 国連へ提出 連合など3団体

核兵器廃絶を求める約823万筆の署名を中満氏(左から2人目)に提出する3団体の代表=国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 連合、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)、核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)は9日、長崎市で、核兵器廃絶を求める約823万筆の署名を国連事務総長宛てに提出した。
 3団体は5年ごとの核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて「核兵器廃絶1000万署名」を展開。4度目の今回は昨年夏から開始し、前回を約100万筆上回った。同市平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で、3団体の代表が国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長に手渡した。中満氏は「後押しに感謝する」と述べた。
 核兵器禁止条約の早急な批准を求めて安倍晋三首相にも署名を提出する。
 連合の神津里季生会長は終了後の取材に、「日本人の『核兵器は存在してはならない』という強い思いを一般的な安全保障論に埋没させず、もっと国内外に発信してほしい」と安倍政権に注文した。


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