長崎県宗教者懇話会が殉難者慰霊式典 1973年からの継続行事

黙とうし、平和を祈る参列者=長崎市、爆心地公園

 長崎県宗教者懇話会(久井快哲会長)は8日、長崎市の爆心地公園で原爆殉難者慰霊式典を営み、僧侶や神職、司祭、牧師ら約50人が宗教や宗派を超えて平和を祈った。
 1973年からの継続行事。例年は約千人が参列しているが、今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小した。
 式典では金光教長崎教会の大淵光一郎教会長が献水。カトリック長崎大司教区の高見三明大司教が「どんな理由があっても戦争を繰り返さないと決意し、この決意を、原爆と戦争の犠牲となられた方々に謹んでささげる」と慰霊の言葉を述べた。
 全員で黙とうし、献花。会場では県宗教者懇話会顧問の野下千年・長崎大司教区司祭が作詞作曲した「長崎の祈り」が流され、平和への思いを新たにした。

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