長崎・平和祈念像 8月9日の式典向け清掃

式典に向けた平和祈念像の清掃作業=長崎市、平和公園

 被爆75年となる8月9日の「長崎原爆の日」を前に、長崎市は13日、松山町の平和公園にある平和祈念像を清掃し、汚れを落とした。
 南島原市出身の彫刻家、故北村西望氏が制作し、1955年8月に完成した青銅製の祈念像は、台座を含めた高さが13.6メートル。毎年8月9日には祈念像前で平和祈念式典が営まれる。
 市から委託を受けた専門業者の作業員6人が祈念像に向かって黙とうした後、高圧洗浄機できれいにし、タオルで丁寧に拭き上げた。使用した水は約1.5トン。作業を指揮した新田博史さん(64)は「明日から祈念式典の設営が始まり、清掃はその第一歩。気持ちを新たに平和への願いを込めながら拭き上げた」と話した。

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