河野長崎大学長続投へ 研究強化し「挑戦続ける」

河野茂氏

 長崎大は7日、任期満了に伴う次期学長候補に、現学長の河野茂氏(70)が決まったと発表した。任期は10月1日から3年間。文部科学省に学長候補として申し出て正式に決定する。
 河野氏は東彼波佐見町出身。長崎大医学部卒。同大大学院医学研究科修了。医学部長、大学病院長を経て2017年10月から現職。専門は呼吸器感染症。
 学長選考会議(議長・永田泉小倉記念病院長)は4月、学長候補適任者に河野氏と総合生産科学域教授の清水康博氏を選出。規則改正により学内意向調査はせず、両氏が提出した動画や書面による所信を踏まえ、今月6日に両氏と面談し、河野氏を選出した。大学の将来像や改革の方向性、実績などが評価された。
 河野氏は2期目の目標に(1)総合的な研究力の強化と次世代への種まき(2)教職員の意識改革を伴う人事や財務マネジメント改革(3)ITを駆使した教育改革-を挙げ、新型コロナウイルスを踏まえ「プラネタリーヘルス(地球の健康)に貢献する大学として挑戦を続けていく」とした。

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