戦争・被爆体験記を中学生版に 諫早市が冊子刊行

諫早市が発行した戦争・被爆体験手記「戦争のない未来へ~子どもたちへの伝言~」第3集中学生版

 長崎県諫早市は、市民の戦争・被爆体験記を収めた小冊子「戦争のない未来へ~子どもたちへの伝言~」第3集中学生版を刊行した。
 小学生版や総集編も合わせて9冊目。市民9人が寄せた戦争体験6編と、被爆体験3編を収録。一般向けとして2018年11月に発行した同冊子を中学生向けに再編集した。難しい漢字にはルビを振り、学徒動員や航空廠(しょう)などの単語には注釈を加えた。
 船越町の本田勇豪さんは、小野島飛行場で赤トンボと呼ばれた飛行機に触らせてもらった経験などをつづり、高来町の北島米和さんは、旧満州から裸一貫で引き揚げた体験を証言。
 A4判、61ページ。市内の小中学校、図書館・図書室に配布。市ホームページで公開中。市企画政策課は随時、体験記を募集、聞き取りでも対応する。同課(電0957.22.1500)。

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