伝統の「卓袱」文化学ぶ 長崎女子短大生 料理し振る舞う

卓袱料理の一つ、豚の角煮を振る舞う2年生(右)=長崎女子短大

 長崎の食文化を学ぶ「卓袱(しっぽく)料理試食会」が6月26日、長崎市弥生町の長崎女子短大であり、生活創造学科栄養士コースの2年生29人が1年生22人らに料理を振る舞った。
 同短大の授業「長崎食育学」の一環。2年生は調理技術やもてなしの心について学び、1年生は、卓袱料理を体験し、喫食を通してマナーを身に付けることを目的としている。
 2年生が前日から煮込んだ角煮をはじめ、ハトシや大村寿司(ずし)などを作り、1年生は全11種類のフルコースを味わった。これまでは大皿に盛り付けた料理を取り分けていたが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、個別に配膳するなど配慮したという。
 2年生の東瑠佳さん(19)は「楽しんで食べてもらえればと思って作った。長崎の伝統料理についての知識を、就職後も生かしたい」と話した。初めて卓袱料理を食べたという1年生の山本真里香さん(22)は「来年は(作る側として)同級生のみんなと頑張りたい」と語った。

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